西日本最古の私立小学校である追手門学院小学校の歴史は、明治21年（1888年）4月、時の大阪鎮台司令官であった子爵・高島鞆之助中将の提唱による大阪偕行社附属小学校の創立に始まります。設立当時は「国家有為の人材育成」を掲げ、軍官高吏の子弟や教育に熱心な有識の家庭の子弟を対象に、次世代の指導的人材の育成に大きな功績を遺しました。終戦後、学校法人追手門学院として新たな歩みを始めたのちも、その教育理念は「社会有為の人材育成」として継承され、その志は1万3千人を超える卒業生に受け継がれています。
学校法人追手門学院は、中学校、高等学校、大学、幼稚園と発展して総合学園となりましたが、その歴史は追手門学院小学校から始まっています。本校の歴史は追手門学院の歴史そのものであるとともに、それぞれの時代の中で先人たちが挑戦し続けた革新の積み重ねの歴史でもあります。これこそが伝統であり、未来に対しても引き継いでいくべきものだと考えています。